ブエノスアイレス四訪

久しぶりブエノスアイレス(BsAs)にきた。空港から市内への道に新築のビルやアパートはないようなきがした。経済は停滞してるんだろか。このまちにはゴンブロヴィッチ探しでの繋がりがある。もうここでも忘れられてるんだろなとステーキ屋の帰り道、本屋によって彼の名前を言うと、日記、アルゼンチン日記、アルゼンチンのゴンブロヴィッチ(妻が書いたもの)などが店の人によって並べられ、結果この三冊を買った。いずれもスペイン語だから今もこれからも読めないでしょ。旅先でのお土産だし多少冥土の土産でもある。

 

ホテルでアルゼンチンのゴンブロヴィッチで検索するととんでもないことが起きていた。日本の若い研究者も出てきてた。今や関口先生の時代でもないんだな。そればかりかここBsAsではシンポジウムが数年前にあり(2004年には立命館大学でも何かあったらしいけど)2019年にもデカイ催しをBsAsで行われるらしい。彼はここでは大変ポピュラーな大作家なのだ。彼が1939年に亡命したこのアルゼンチンは祖国ポーランドより彼になにかを与えて、彼はそれに相応なものを還したようなもんだろうか。アルゼンチンなくしてゴンブロヴィッチはいないようなものかもしれない。

 

彼の名前は三島由紀夫中村光夫との対談に出てくるので知った。フォールメントール賞を彼と争いゴンブロヴィッチが獲った。三島由紀夫の死の二年前である。彼はゴンブロヴィッチを文学の核のギリギリのところで書いてる書き手と評価していた。読んだら自分もそうだったようにその意味は分かることだろ。

 

調べた中に出てきた彼がたむろしてたレストラン、もうないのか検索しても出てこない。なんせ時分の生まれる前なんだからそりゃないんだろう、でも少し寂しい。もう来ないだろうな来れないだろうな?文学は不滅であるという意味が少し分かった。