今回の事故とわれらの内なる諦めるな!論

今回の自動車事故についてはその周辺に大きな議論の輪が生じた。その多くは我々がひとかどの批評を持つのが当然との前提でなされている。マスコミはその為の情報提供へとアージされて動いたし、現場に奇特に慰霊に訪れた人々も理由を聞かれるとそれらしき訳を語っていた。それらはどれもこれも何らかの自己流の視点をもって当然とのスタンスを目の前の現象に抱いているように見受けられる。意見カイチンは当然とのこの姿勢、しかしこれは最近の結構近くに始まった、まぁ言ってみればブームでしかないようにも思えて来るところがある。

 

そう思ったのは、福田恆存の平和論の進め方への疑問という論集を読んでたら何か似たような状況について福田さんが書いた部分を見つけたからである。それはその頃起きた大惨事洞爺丸事故についての知識人インテリの議論を紹介する件だ。