伍代夏子のある種の良さ

それほど満ち満ちて好きというわけではない。でも聞いてると影の名曲が案外ある。最初いいなとおもぅたのは「恋ざんげ」。濃い残毛じゃないよ。

この歌詞は吉岡治が書いてる。特にいいな箇所は「夜更けのテレビがぼっと女が恋い焦がれ寝てる間に放送終了し、ザーザーと音を立ててる」そのシーン、まぁ歌詞も良いんだけど伍代夏子も聞かせる。次にいい曲と思ったのは「江ノ電白い傘」かなぁ。これは施設か何かに入ってるかあさんを見舞いに行く娘てき位置の歌見たく感じる。「江ノ電降りたら日暮れ坂」としょばも読み込まれてる。母娘は大抵同性の哀しみ共有バージョン歌詞多いけど、娘として母送りをするんだが、毒ママではない普通の関係でも、私の人生は自分で切り開いたが、でもおかあさんの喜ぶ人生では決してない。だからごめんなさいの気持ち、ソレを伍代夏子はさも娘位置に立ってる格好で歌ってる。そうかなと思わす分だけお上手。最後は「十六夜セレナーデ」という歌。今ではセレナードではなくセレナーデと日本語なってるんだ。(確か、天地真理のは「思い出のセレナード」だったはず。)この中の歌詞のキメは「月は昇るょ運河のマンション」という部分かなぁ。これ聞くと、果たしてこの情景の街は?というのが、一点、羽田空港付近のあのマンション林立してる埋立地付近の気がしてくる。あんなマンションだらけの中なのにそこにも月が昇れば、なんかロマンを見つけて来てる。都会的なんだな、都会人の生活のやつれなんだな、そこら辺をこの伍代夏子というのは歌いこむのが上手いんだな。本人も田舎育ちというより都市のセンスがきっとあるんだろ。いずれも大ヒットはしたのかしなかったのか分からないが心には何かを残してくる。案外よかろう。